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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

そこは宇宙への入り口:JAXA筑波宇宙センター見学レポート(1)

2012.12.10 寄稿者: のま元記事

ワンドラのアイコンはクルマ、ボート、戦闘機、ロケットの4種類。これはそれぞれ陸・海・空・宇宙を表していますが、なかなか宇宙とは触れ合えないもの。今回はその宇宙の中の宇宙、JAXA筑波宇宙センターの見学レポートです。ジオン軍のスパイとしてホワイトベースに潜入するミハル的気分です。

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「こんばんは。お急ぎですか?」

「え、あんたが? いや、急いでないですよ」

今回縁があってJAXA筑波宇宙センターに見学、いや潜入してきました。気分はホワイトベースに潜入するミハルです。

JAXAといえば日本最高峰にして唯一の宇宙研究機関。それまでいくつかあった宇宙関係の組織を統合したもので、ここ筑波にあるのは元々宇宙開発事業団(NASDA)として活動していた場所です。2003年に航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙科学研究所(ISAS)と統合し、現在の宇宙航空研究開発機構(JAXA)となりました。

宇宙開発事業団 - Wikipedia

宇宙開発事業団(うちゅうかいはつじぎょうだん)は、日本の宇宙開発を担う目的で日本政府が設立した特殊法人である。英文名称:National Space Development Agency of Japan, NASDA(ナスダ)。根拠法は「宇宙開発事業団法(廃止)」で、設立日は1969年(昭和44年)10月1日である。旧科学技術庁所属。1964年(昭和39年)4月に科学技術庁内に設置された宇宙開発推進本部が発展して発足した。2003年(平成15年)10月1日、航空宇宙技術研究所 (NAL、調布)・宇宙科学研究所 (ISAS、相模原) と統合し、独立行政法人宇宙航空研究開発機構 (JAXA) に改組された。

うちの子供がはやぶさを見学にいったのは相模原キャンパス。ここ筑波宇宙センターは人工衛星を打ち上げるロケットを開発していたところ。ということで、ロケットどーん。

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車と比較すれば分かりますが、うーんでかい。でかすぎです。スケールがよくわかりませんが、このH-IIロケットは全長50mとのこと。身長57mのコンバトラーVが寝ていると考えると分かりやすいかも。

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補助ロケット(ブースター)ですらこの大きさ。この補助ロケットが昔はコバンザメのように何本もくっついて、発射後数十秒もすると分離、まるで花が開くように離れていく姿が美しいです。その補助ロケットが駐車場わきにポン。もちろんJAXAのことですから方位を含め大きさ、視覚効果まで計算されつくして置かれているはずですが、素人目には無造作に置かれているように見えます。

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「ダミーか...?」

いや、本当に使う目的で作られた本物とのこと。計画中止で使われなくなったものを展示しているそうです、そうです、ここにダミーを置く必要などどこにもないからです。そもそもダミー作るのだってお金かかるじゃないですか、ここは遊園地ではありません。JAXAなのです!

噴射口に蓋がしてあるのは、ここに人や動物が住まないためと思われます。結構な容積ありますからね、快適かもしれません。しかし人が住んでいいのはロケット内部ではなく、宇宙ステーション

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こちらは国際宇宙ステーション、日本が担当した実験棟「きぼう」の模型。

JAXA|国際宇宙ステーションと「きぼう」日本実験棟

日本初の有人実験施設「きぼう」日本実験棟

「きぼう」日本実験棟

日本初の有人実験施設となる「きぼう」日本実験棟は、国際宇宙ステーション(ISS)の中で、最大の実験モジュールです。船内実験室と船外実験プラットフォームの2つの実験スペースからなり、船内実験室は長さ11.2m、直径4.4mの大きさで、内部は1気圧に保たれており、宇宙飛行士は普段着でISSの他のモジュールと行き来をすることができます。船内実験室では、実験ラックを使用して微小重力環境や宇宙放射線などを利用した科学実験が行われています。船外実験プラットフォームは宇宙空間に直接曝されており、宇宙空間を長期間利用する実験や天体観測・地球観測などができるISSの中でも独特の施設です。船内実験室にはエアロックがあり、「きぼう」のロボットアームを操作して、エアロックから船外実験プラットフォームへ実験装置を直接出し入れすることが可能になっています。

2008年3月に船内保管室、2008年6月に船内実験室とロボットアーム、2009年7月に船外実験プラットフォームがそれぞれ取り付けられ、「きぼう」日本実験棟は完成しました。

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実物大宇宙ステーション実験棟! しかも!

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中に入れる!

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さすがに中身は本物ではありませんが、基本構造は同じモックアップということで気分は否が応でも盛り上がります。十数人が入れる上、宇宙では天地がないので実際よりも広々感じるということです。

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それっぽい器具がいっぱい。奥にはロボットアームを操作するスペースがあり、船外での作業がリモートでできるとのこと。

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エアロックも装備されていますが、基本的にここから宇宙飛行士が出入りすることはないそうです。ところで上になんだか暗い穴、ありますね。あれはなんでしょう?

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ぎゃーーー!

暗闇に浮かぶ真っ白な宇宙飛行士、ちょっとしたホラーです。まるで犬神家の一族?

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それはともかく、実験棟には上部にぽこんと突き出た収納スペースがあり、これは押入れをイメージしたものなのだとか。基本設計は1980年代に行われた時に四畳半に押入れ、そしてベランダ(船外実験プラットフォーム)、物干しざお(ロボットアーム)という構造を発想、団地からマンションが主流となった21世紀に至っても大きく変えることなく出来上がったそうです。そういえばSF漫画の大家、松本零士さんも大宇宙は四畳半にあるといっていることですし、え、言ってない?

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この実験棟「きぼう」が展示されているのが、見学者に開放されている展示館(スペースドーム)です。このほか各種衛星やロケットなど数多く展示。

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▼施設見学⇒JAXA|筑波宇宙センター

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▼施設概要⇒JAXA|筑波宇宙センター

よくもまあ、これだけの衛星を集めたなあというか、これだけ作ってきたかと思うと日本の宇宙開発も凄いと思うわけです。なにせ私たちの子供時代はアポロ計画からスペースシャトルへの転換期。NASAが宇宙往還機を作って実用化している時代、日本の衛星は打ち上げから静止軌道での安定化まで色々な問題が発生して、衛星をあげるたびにハラハラドキドキしたものです。宇宙からの雲の映像が静止せず揺れていたこともままありましたが、今では宇宙ステーションでの重要な役割を担うなど隔世の感がありますね。

次からは一般公開されていない、極秘の場所に案内してくれるということなので、これからが本格的な潜入ミッションのはじまりはじまり。

君は生き延びることができるか?

(つづく)


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