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小江戸・佐原(さわら)とレンガ造りの閘門! 霞ヶ浦でジェット推進ボートAR190を体験【3】

2012.08.08

霞ヶ浦の入り口にある水郷ボートサービスから運河を使って向かったのは川の駅「水の郷 さわら」。

ここは道の駅に併設されており、ボートも一回300円で停泊可能で休憩したり、お食事をとったりできます。道の駅なので交通至便、さらにはここでシースタイルでボートをレンタルすることも可能。

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(我々の定宿ならぬ、定番ボートAS-21、プロペラ式)

この佐原(さわら)は江戸時代の街並みを残す街として知られています。

佐原の町並み 香取市商工観光課

江戸の水運で栄えた街であり、今もその名残を多くとどめています。今回通った霞ヶ浦から利根川への水路もそのうちの一つ。


大きな地図で見る

川は波が少ないので、水運には適していたことでしょう。

今回通った横利根閘門は増水時の水害を防ぐため大正10年に作られたもので、レンガ造り。最近のロックゲート(閘門)と違ってゲートが上下動するタイプではなく、水平に開閉する古いもので国指定重要文化財です。

横利根閘門 - Wikipedia

利根川は明治の初め頃には、現在の横利根川筋から北利根川・常陸利根川を流れていたが、1900年(明治33年)から始まった利根川改修工事により現在の利根川筋へ流れが移された。利根川増水時に横利根川を通じて霞ヶ浦沿岸に氾濫をもたらしていたことから利根川と霞ヶ浦を分断するため、また増水時にも舟運に支障を来たさないように、第2期改修工事の一部として横利根閘門が建設された。1914年(大正3年)に着工し7年後の1921年(大正10年)に完成。

横利根閘門は大小8枚の鋼鉄製門扉があり、閘門の有効長は300尺(90.9m)、幅員36尺(10.9m)、深さは平均低水位以下約8.6尺(2.6m)。当時就航していた船舶で最も大きい通運丸や銚子丸などを基準に設計された。

無人でゲート手前にある引き手を引くとゲートが開閉するという、まるでからくり仕掛けのようなインターフェース。

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悪代官「ふっふっふ、ネズミめ。かかったな」

ぐいっ! 紐を引っ張るとゲートが閉まる

忍者「なに? 閉じ込められたか!」

といった風情。いや閉じ込められるわけではないのですが、水を出し入れするので一端ゲートは閉めなければならないのです。しかしこの紐、いくらひいても手ごたえがなく、作動しているのかどうか分かりにくいことこの上なし。アナウンスと左にあるこれまた分かりにくいランプで動作状態が分かります。

しかし大正時代に作られたものが、平成の現代でも現役というのは感慨深いですね。

こうした閘門・水門は利根川と霞ヶ浦の間にいくつかあるのですが、通り抜けるのには30分位かかるので時間短縮という点からはあまりメリットがありません。ただ歴史の厚みと現代に広がるリアルなジャングルクルーズを楽しむという点では、一大スペクタクル。何よりゲートが開いたときの景色の変わりようはなかなか体験できません。こりゃディズニーランドにいってる場合じゃないですよ。なんてったって本物です。

運河にはヘラブナがおり、天然の(?)釣り堀状態なのだそう。この閘門と逆側には網をはって魚が逃げないようにしています。道理で釣り人が多いわけです。なお、釣りをするためには放流協力金が必要です。

こうしてAR190の運動特性を楽しみつつ、水の駅での食事休憩、歴史の深さを感じながらあっという間に1日が終了。とても楽しい河川クルーズでした。

霞ヶ浦というと都心から遠いイメージですが、実際には高速が空いていれば1時間半、混んでも2~3時間くらいで着く場所。八王子から三浦港、横浜ベイサイドマリーナまでも渋滞すると3時間程度かかることを考えると十分圏内です。それでこれまでとは違った体験ができると考えると、これはまた来たい、と思わせるのも自然なこと。

次回は1泊2日で小江戸・佐原を歴史探訪しつつ、ボート遊びしたいですね。特に女性にお勧めです。

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