今までとまったく異なる構造! 霞ヶ浦でジェット推進ボートAR190を体験【1】
2012.08.06最新のジェット推進ボート、ヤマハ発動機AR190を体験してきました。
場所は霞ヶ浦、水郷ボートサービス。こちらはジェット推進・水上オートバイのメッカで、いち早くレンタルボートサービス「シースタイル」にてジェット推進ボートのAR190を配備、貸出を開始しています。今回は体験試乗、安全レクチャー受講をしてきました。
AR190 - マリン製品 | ヤマハ発動機製品サイトスポーティなフォルムに、多彩な機能と装備を満載した19フィート、スポーツボートAR190。パワーユニットは1.8LハイアウトプットNAエンジンを1基搭載。マリンジェットで定評のジェット推進システムを組み合わせることで、きびきびした走行性能を実現し、ドライビングプレジャーを満喫することができます。
推進機のコンパクトさを活かしたデッキレイアウトと、最新のスクエアバウデザインにより、19フィートとは思えない1クラス上の居住性を確保。加えて、さまざまなマリンプレイに対応するスイミングプラットフォームや各所に配された大型のストレージなど、バウからスターンまで、海の遊びを広げる機能を満載。性能・外観・装備まで、すべてにスポーツマインドと遊び心を凝縮させたスポーツボートです。
私たちが愛用しているAS-21はコンベンショナルな船外機、90馬力から115馬力のエンジンにスクリューがついてこれで推進しますが、AR190は高出力1800ccエンジン搭載でなんと最大出力は180馬力。
このエンジンに小さなインペラーをつけ、高回転で水を噴出することで推進します。最大回転数は8000回転。通常の船外機が 5000~5500回転なのでその差は歴然、小さなインペラーでキャビテーション(泡がでてきて効率が落ちること)が少ないことから高回転化ができるとのこと。その結果ボートの最高速もアップ、50mph(約80km/h)でるのです。
水の上は陸上と違って速度感が違い、50km/hで相当なスピード感がありますが、70km/hとなるともはやジェットコースター感覚。異次元のスピードです。
速度がでるのは飛行機、電車、車で自明なように「いいこと!」なんです。人類の歴史はスピードへの挑戦といいかえてもいいでしょう。その点、このジェット推進ボートの加速力、高速性はまさに胸がすく思いです。
一方気をつけなければならないのがその運動特性、スクリュー式とまったく異なる動きを見せるために特別な講習をうける必要があります。それが今回の安全レクチャーというわけです。
何が違うって、まったく別物と考えていいでしょう。プロペラ・ボートではなく、水上オートバイの大型版といった方が間違いないです。
これが肝心要のジェット噴出口。船底から吸い込んだ水を勢いよく噴出するのですが、船外機についている舵(縦のフィン)がありません。
そして船底は比較的フラット。
つまりどういうことかというと、低速では舵が効きにくいということなんです。もっといえば、船外機ではスクリューの回転を止めて行き足(惰性)でも舵がききますが、ジェット推進ボートはそれがまったくありません。つねにジェット噴流を流さないと舵を効かせられないのです! これは未体験ゾーン。
他にもロックツーロックが3/4回転とF1なみのハンドルであったり、着岸の際のモードの使い方やハンドル操作のコツなどを教わり座学は終了。この後はドキドキの実機体験です。
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