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やはりユーロファイター・タイフーンはあて馬...FX(次期主力戦闘機)はF-35 ライトニング2 選定へ

2011.12.14
時事ドットコム:次期戦闘機、F35選定へ=第5世代機で「性能重視」-防衛省

防衛省は13日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)に米ロッキード・マーチン社製のF35を採用する方針を固めた。F35は候補の3機種の中で、レーダーで捉えにくいステルス性や情報ネットワーク性能に優れた唯一の「第5世代」戦闘機。近く岩崎茂航空幕僚長が一川保夫防衛相に機種選定案を上申する。16日にも安全保障会議(議長・野田佳彦首相)で正式決定する運びだ。
 今後30~40年の運用を想定する空自は機体の先進性が重要と判断。これを踏まえ、一川防衛相は13日午前の記者会見で「(機種選定が)最終段階を迎えたことは事実だ。選定に当たって、基本的に性能重視ということに尽きる」と強調した。 

全員が全員予想していたとおり、FX(次期主力戦闘機)に欧州機、ユーロファイターは選ばれませんでした。

むつ速 : 自衛隊がユーロファイターを選ぶ確率ってどれぐらいあるの?どうせほとんど0だろ

▼元画像⇒FX選定漫画

fxmanga.png  on Aviary

米国べったりから脱却

日本にもデルタ翼の風を

欧州機はムリなんじゃ!!

どうせただのあて馬じゃ

いつも欧州機はこの扱い


このFX選定漫画がとてもよくできていて、すべてを網羅しているといっても過言ではありません。

F-22ラプターが得られなかった代わりにF-35を得ようとする防衛関係各所に対し、専門家や評論家はF-35以外を推す声がとても強いようでした。

ユーロファイターもそんな専門家から推しに推されていたわけですが、なぜ選から漏れたのでしょうか。

それは誰も指摘しない、こんな事情があったのではないかと考えます。
それは、、、

日本が経験したことのないデルタ翼機だから

翼平面形 - Wikipedia

クロースカップルドデルタ翼

デルタ翼とカナードを組み合わせたもの。一般にカナード翼を持つ航空機の形式はエンテ型と呼ばれるが、クロースカップルドデルタ翼の特徴としては、カナードと主翼を近接させ、場合によっては一部が重なるように設計する事である。これによってストレーキと同等の効果を得る事ができる。

正確には前尾翼(カナード)をもつクロースカップルドデルタ翼機です。エンテ型とも呼ばれます。

エンテ型 - Wikipedia

エンテ型(エンテがた)とは、主翼の前方に前翼(カナード)を持つ固定翼機の設計である。

前翼機(ぜんよくき)、先尾翼機[1]、カナード機もほぼ同じ意味である。前翼と通常の水平尾翼を共に持つ機は三翼機といい、エンテ型には含めないことが多い。前翼と主翼ではなく主翼が2枚ある機はタンデム翼機というが、エンテ型と混同されることもある。また中国語においてもカナードを「前翼」としている[1]。

エンテ (Ente) とはドイツ語で鴨のことで、鴨が飛ぶ姿に似ていることからこう呼ばれる。エンテをフランス語に直訳したのがカナール (canard) で、これを英語読みしたのがカナードである。このようにエンテとカナードは同じ語源であるが、カナードは通常、(三翼機のものも含め)前翼自体を意味する。

ヨーロッパは昔からデルタ翼機が大好きで、その延長上のカナードデルタ、クロースカップルドデルタ翼機を開発、使用しています。

これの何が問題かというと、従来機と運動特性が違いすぎる点。

よく戦闘機は機動性を語られますが、その機動をさせるのはパイロット。運動特性が違いすぎるので長年染み付いたクセやテクニックが利用できないデルタ翼機に戸惑うことでしょう。もちろん十分訓練はつむのでしょうが、完全に慣れるのかは疑問です。

ヨーロッパがかたくなにデルタ翼機を使い続けるのは逆にもうデルタ翼機の特性にパイロットがなれてしまったため、コンサバに開発しているのでしょう。実際ユーロファイターから外れたフランスで開発したラファールもクロースカップルドデルタ翼機です。

この違いはクルマでいえばFRとFFとの違いみたいなものかと。FRとFFではリアが流れた場合のカウンターステアの当て方や戻し方、アクセルの入れ方が真逆。FRの癖でFFでリアが流れた時アクセルONするとカウンターあてたほうに吹っ飛んでいってクラッシュ、ということがよくありました。

戦闘機では即命にかかわることなので、そういったリスクは避けたいでしょうね。それに機動飛行時は機体の限界性能まで引き出すので、ますます重要です。

たしかに電子制御技術でかなりパイロットを助けるでしょうが、それはクルマでいえばESCみたいなものであくまでも補助。物理法則を超えて作用することは絶対にありません。

日本のデルタ翼機の使用実績といえば、

とたった2機種。しかもどちらも実戦配備されていない、プロトタイプだけ。

そう考えるとやっぱり最初からありえない選択肢なんですね、デルタ翼機は。

となるともう、

ナイス、あて馬!

としかいいようがありません。合掌。

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ユーロファイタータイフーン―欧州の最新鋭戦闘機 (Air Show DVDシリーズ Vol. 4)
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カナード翼、好きなんですけど、残念です。


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