ステルス方式でレーダー探知機は無効化した? 最新GPSレーダー探知機の選び方(1)
2011.11.23 寄稿者: のま (元記事)レーダー探知機はいわゆるスピード取り締まりで発射するレーダーを探知することでドライバーに警告を与える安全運転啓蒙装置。ところがここ最近の速度取締装置の進化で無効化されたというんです。
交通違反の基礎知識(オービス解説(1))ループコイル式
道路の中にループコイルが埋められており、その上を通過する車の磁界によって速度を測定しその規定の速度超過した車に対して検挙するオービス (詳しくはオービス解説(2)を参照)です。従って電波を使った取り締まりではないため一切レーダ探知機に反応し ません。
新Hシステム
測定方式はレーダ(10.525GHz:Xバンド)を利用して測定していますが、従来のレーダ式と決定的な違いが2つあり、その一つ目は速度測定するためのレーダ波 に継続性がなく断続波であるために従来の電波発射パワーと比較して電波受信が困難であるということです。従って 古くタイプであるHシステム未対応レーダ探知機では検知が比較的困難となっています
LHシステム
この取り締まり機は増殖し始めたオービスの最強兵器です。上記の新Hシステム同様CCDカメラによる デジタルカメラのATM回線伝送方式に加え、このシステムはレーダ式ではなくループコイルによる測定方法 となっています。
つまり電波を発射しないループコイル式や、電波を発射してもごくわずか、断続的で探知が難しいタイプが普及してきているのです。さらに。
移動オービス一口に移動オービスといってもその測定方法はレーダ式(常時電波発射型とステルス型)と光電管式まで様々ではあります。常時電波発射型レーダならねずみ撮り同様にレーダ探知機で回避できる確率はかなり高い。ましてネズミ捕りではなくオービスであるから設定速度も赤キップ対象 からとなっています。
一方ステルスの場合、運良く自分の前に走行している車両があれば最近のレーダ探知機ならステルス警告を発信してくれるからいいけど、自分が先頭であった場合やそうでないくても測定方法が光電管だったら。。。そう考えるとかなり危険で すね。
いわゆる「ねずみ捕り」といわれる移動オービスも、電波を発射しつづけるタイプから狙った獲物だけに瞬時に電波を発射するステルスや、光電管(光を使ったもの)で計測するものが普及して、実際的にレーダー探知機が無効化されてしまいました。
もはやこれでレーダー探知機というプロダクトが死ぬかと思ったその頃、素晴らしい技術革新があったのです。それは
GPS、液晶ディスプレイの低価格化
携帯電話に標準装備されることになったGPSアンテナ、そして液晶ディスプレイ。これらのおかげで価格がぐんと下がりました。そのため従来レーダーを探知するだけのレーダー探知機にこの2つの装置を加えることができるようになったのです。そして位置固定式のオービスや、ネズミ捕りを行う場所情報を予めデータベース化し、GPSで現在位置を把握して照合することで特有の電波を受信しなくとも警告を発することができる、というものです。
現在ではGPSを装備しないレーダー探知機はほとんど使い物にならない、と考えてよいでしょう。お守り以下の存在といっても過言ではありません。
逆に現在ではGPSを装備するのが当たり前、その上でどういった機能を提供するかで各社凌ぎを削っています。速度取締は各国でそれぞれ、超ドメスティックプロダクト、ガラパゴス商品だというのに3社が非常に多くの製品を投入しているほど。逆に製品数が多すぎて、もう選ぶので一苦労です。
そこでGPSレーダー探知機の選び方のポイントをご紹介。
【電源供給方式】
・シガーライター
電源はシガーライターからの電源供給が一般的ですが、配線が美しくない、設置場所が限られるなどデメリットもあります。ヒューズボックスから直接配線する方法もありますが、いずれにしても配線が必要です。
・太陽光発電
いわゆるソーラー発電で、内蔵バッテリーを充電して使うタイプ。配線が不要で手軽に設置できますが、内蔵バッテリーの寿命が短く、数年に一度内蔵バッテリーを交換する必要がでてきます。
【設置方式】
・ダッシュボード設置型
一般的なタイプで、ダッシュボード上において使うものです。液晶ディスプレイの大型化が容易で、高機能タイプに多いです。
・ミラータイプ
ルームミラーにかぶせるタイプ、中に液晶が仕込まれており、情報がルームミラー上に表示されます。ダッシュボードを占有しないためスッキリします。
【GPSと補助センサー】
・一般的なGPS
一般的なGPSは電源投入から最初の測位が完了するまで数十秒から数分かかります。この間走行してしまうと、場所がわからないため実質無防備状態となってしまいます。
またGPSオンリーではトンネル内や高架下、ビルの谷間では同じく測位不能となり無防備状態となります。都内ではかなり不安です。
・高速GPS、加速度・傾きセンサー
測位を数秒と超高速で行う高速GPSが各社からあります。また加速度センサーや傾きセンサーを使うことで自律走行をカバー、トンネル内でも位置を特定することが可能です。
【OBDデータ利用】
車両の自己診断端子OBDを使い、車両の速度など走行状態をモニターすることで正確な位置を特定することが可能になります。副産物としては回転数など各種データの表示や、燃料消費率などから燃費の計算をして燃費計として使うこともできます。
いまのところユピテルだけ対応。
【オービスデータ更新】
取り締まり情報、オービス位置情報が古くなるとカーナビの地図同様有効度が落ちてしまいます。そこで各社最新のデータを有償・無償で提供しています。
・無償:コムテック、セルスター
・有償:ユピテル
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以上のポイントから各社のラインナップ、価格帯で比較すると選びやすいと思います。
特徴)
データ更新無料
iPhone対応 RADARPHONE i01 12月1日発売予定
⇒コムテック(COMTEC)iPHONE用レーダー探知機 RADARPHONE i01
・YUPITERU
特徴)
老舗の「スーパーキャット」ブランド
データ更新有料、年会費 5000円(他、1か月のみの料金プランあり)
OBD対応モデル有
・CELLSTAR
特徴)
データ更新無料
国産
タッチインターフェース採用
ハイスピードGPS
VAとARは販売チャネル違いで同一機種
さて実際に私が調べて購入した機種はというと!
(つづく)
【Amazon】
コムテック(COMTEC)iPHONE用レーダー探知機 RADARPHONE i01
ついに iPhone対応レーダー探知機も登場!