新開発油冷エンジン投入! スズキGixxer(ジクサー)SF 250が楽しみ過ぎる
2019.05.30今インドでは250ccクラスのパワー競争が熱い、熱い、熱い!
これまで、具体的には7年前まではCBR250Rと値段が高いNinja250Rしかなかったインド市場に続々とスポーツバイクが登場しているんです。
その背景にあるのはインド市場の急速な拡大、いまやマーケット単位では中国市場を抜き世界一位、なんと年間2000万台ものバイクが販売されているのです。かたや日本は64万台ですよ・・・
インドにおけるバイク事情【2018年最新】 - バイクルbikuru
そもそも日本のバイクブーム、最盛期でも330万台。その6倍売れているって何それ! まさにインドは「バイクブーム」といっても過言ではありません。
そんな巨大市場を背景に、インド人もそれまで中心的だった150ccクラスから上へ上へと上昇指向。250ccクラスへとステップアップを目指し、これに呼応して各メーカーが250ccのスポーツバイクを投入して現在まさにパワーウォーズといっていいほど。
ワンドラでも購入したFazer25とそのネイキッド版 FZ25はブルーコアエンジンを搭載、空冷ながらオイルクーラーを装備して20.9馬力を発揮。燃費とパワー、そしてスポーティネスを両立させました。
その市場にGSX-Rの系譜をもつジクサーが満を持して投入したのが今回発表された新開発油冷OHC4バルブエンジン、レッドゾーンは10,000回転、実に26.5馬力/9000回転で発揮します。
その秘密は特許取得した油冷用オイルラインにあり。シリンダーを取り囲むように新設された独立のオイルジャケットはシリンダーヘッド回りを効率よく冷却します。まるでこれって水冷のウォータージャケットではありませんか。これまでのオイルクーラーが単にオイルを冷やしていたのと比べ、より水冷エンジンに近い構造です。
そしてOHCながらも4バルブを採用。DOHCと比べてシリンダーヘッド回りを軽量コンパクトのまま維持できるOHC4バルブはコストを抑えつつ燃焼効率を上げることができました。さらにMotoGP譲りの低フリクション技術を採用、その結果26.5馬力/9000回転という水冷エンジンに匹敵する高回転高出力を得ることができたというわけです。
インドFZ/Fazerにしてもジクサーにしてもその魅力はお求めやすい価格。乗り出し30万円からスタートするお手頃さはインド生産ならでは。特にジクサーはディーラー販売なので、この250SFも日本市場への正式導入が期待されます。
インドが本当に熱い。バイクファンとして嬉しいです。
■公式サイト:Gixxer SF