#名車再生 #MR2 (20)ブレーキパッド&タイヤホイール交換
2018.07.11クルマの一番肝心なところはなにか、と聞かれたらタイヤ&ブレーキと答えます。
これまで履いていたタイヤはいわゆる「転がしタイヤ」、車検のための深溝エコタイヤ。一方この車両の仕様はジムカーナ仕様でタイヤロックしやすい強いブレーキパッドが入っています。するとどうなるか。
これが一般公道でもブレーキを強く踏み込むとあっというまにブレーキロックしてしまい、くるくるスピン。ブレーキパッドとタイヤのミスマッチが原因ですが、これがまたABSなし仕様(レスオプション)のため余計危険なんですね。これは流石の私でも無理無謀と判断し、ハイグリップタイヤとストリートパッドを導入することにしました。
BRIGブレーキパッド
今回チョイスしたのは「街乗りからサーキットまで、気兼ねなく使えるハイコストパフォーマンスパッド」というBRIG VSZ。
ロックしにくいように摩擦係数を控えめに。
フロントブレーキパッド交換
フロントキャリパーは片持ちながらも、2ピストンキャリパー。
そしてパッドには引きずり防止のためのバネが2本入っているという細やかさ。さすがはトヨタです。
キャリパーをあげるときにホースに力がかからないよう、固定ピンを抜いてフリーにしています。
使用していたパッドもそんなに減っていませんでした。使用していたのは同じくBRIGのジムカーナ用です。
新品パッドを装着、鳴き防止のシムもいれてセット。あ、バネを入れるの忘れていました。パッドの基材にはちゃんと穴が開いているのでセットできます。
ピストンツールを使ってキャリパーピストンを押し込んでいくとフルードがあふれるのでチェック。もうMAXを超えてきわきわまで迫ってきていました。
実際フロント・リア合わせて50mlくらい、注射器を使って吸い出すことになりました。
リアブレーキパッド交換
リアはサイドブレーキワイヤーが邪魔になるので、予めクリップを外してブレーキワイヤーの固定を緩めます。
キャリパーを持ち上げるとここで問題です。リアの何が問題かというとピストンツールで押し込めないのでピストンを回す必要があるのですが、固着していてラジペンでは回すことができません。
この溝にあう工具を調達します。
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溝にこのキューブをあわせて回すとピストンが引き込まれます。
パッドはというと外側(手前)、内側(奥側)と違う形状。なぜそこまでしなきゃいけないのか分かりませんが、ベンチレーテッドディスクといい、とにかく手間暇かかっています、さすがバブル期のトヨタです。
シムも外側に2枚。
見えないので裏側を装着するのが大変ですが、とりあえずなんとかセットできました。
・・・あっ!
パッドにポッチがある!?
しまったこのポッチにピストンの切り欠き合わせなきゃいけないの、忘れてた・・・
タイヤホイール交換
タイヤはポテンザRE-71R、フロント195/55R15と純正と同じサイズ。
リアは225/45R16と1インチアップです。
ホイールはRAYS TE37ブロンズ、ジムカーナで定番のものですね。昔乗っていたEK9 シビックRやS2000でもTE37は愛用していました。今となってはホイール剛性が弱い、重量がそこまで軽くないとされますが、当時としては超軽量ホイールとそのデザイン性の高さで超人気でした。これを履くだけでちょっと気分が上がりますね。
ホイールナットは協栄産業のLEGGDURA RACING。
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なんでもよかったのですが、日本製ということで選びました。本当は強い鉄が良かったのですが、デザイン性が高いものは軽量なジェラルミン製しかなかったので致し方なく。ジュラルミン製は多少柔らかく、ストリート用としてはそこまで必要ないのですが、デザイン重視で。
リアブレーキ再調整
間違いに気づいて慌ててリアブレーキを再度分解。
見事にピストンがずれてました。
そしてブレーキパッドは。
超偏摩耗!
しかし傷は浅くてよかったです。これなら鳴き止めのために削り加工したのと同じくらいのダメージ。
ポッチを合わせてないときはピストンとパッドに隙間がありました。
ピストンを回し、ポッチを合わせてブレーキペダルを踏み込むと隙間は消えました。
もうこれで大丈夫なはず!
あとはブレーキの慣らし運転をして当たりをつけて効きを確かめるだけです。
ブレーキは本当に慎重にならないといけませんね、反省。