日産フェアレディZ nismoプチ試乗レポート:シンクロレブコントロールがイイね
2018.06.29季節は梅雨、そして雨男。
せっかくのカート大会&試乗会だというのに天候はあいにくの雨。しかし以前から気になっていた Z nismoを試乗する機会を得ました。
日産:フェアレディZ [ Z ] スポーツ&スペシャリティ/SUV | NISMO
Z nismoはフェアレディZをnismoがチューンしたもの。ノート nismo e-powerのハンドリングの良さに驚いたので、Zへの期待も高まります。
素晴らしいシンクロレブコントロール
Zの特徴の機能にシンクロレブコントロールがあります。これはシフトチェンジにクラッチを切ってシフトノブを手で操作しゲートにあてると自動的にブリッピングを行い回転数を合わせてくれるもの。S-MODEをONにすると機能します。
MTが運転でき、普段からヒール&トーをしている私にとって、そういう機能は蛇足で使わないだろうと思いきや、これが一番印象的でした。
というのもヒール&トーはどうしてもブレーキの踏力を一定にするのが難しく、本当のハードブレーキでめちゃくちゃ踏み込んでいるときならいざしらず、ソフトタッチのブレーキのときにつま先の踏力を一定にしながら足首をひねって踵、もしくは足の右端でアクセルを煽るなんて、普通できません。
シンクロレブコントロールを機能させているときはブレーキしながら、クラッチ切ってシフトダウンするだけ。ゲートにシフトをあてるとシンクロメッシュギアが機械的に作動しますが、その瞬間に回転数も合わせてくれます。
その速度はいわゆるセミオートマよりも早く正確。シフトダウンだけではなくアップでも作動するので回転落ちすぎてギクシャクすることもありません。
右足はアクセルやブレーキだけに注力すればOKで、これは峠だけではなく高速道路の巡航時に追い越し態勢に入ろうかとシフトダウンするときにも使えます。
正直これがあればマニュアルが苦手な人でもセミオートマ感覚で運転できるんじゃないかと。半クラッチがいらないので、スイッチのようにクラッチペダルを踏み込んで、あとは繋ぐだけ。
シフトチェンジのときの回転合わせの機能(レブマッチング)なので、発進時は半クラッチが要りますけどかなりハードルが下がるし、腕に覚えのある人でもあれば楽です。これは世界初で採用された機能で、昨今は外国メーカーでも採用されているとの話ですが、それも納得です。
シンクロレブコントロール付6速マニュアルトランスミッション | 日産|技術開発の取り組み
雨の中でもてあますパワー
雨足はつよく、ところどころ深い水たまりもあったために加速やブレーキ、旋回性能は試すことができませんでした。TRC/VDCがあったとしても明らかにオーバーパワーで、コーナーで踏み込むとホイールスピン、リアが流れていこうとするくらいだったので。
これはドライの日に改めてですね。