Cerevo XON RIDE-1で普通のMTBをロガー&テレメトリー化してみた
2017.01.24近頃はやりのウェアラブルにIoT。その波はスポーツ界の様々なジャンルを急速に変革させていますが、そこにニッチ製品を得意とする Cerevoが登場させたのが、普通の自転車の詳細なログがとれ、トレーニングに役立てることができるガジェット、XONシリーズのRIDE-1です。
今回CerevoさんからRIDE-1をお借りし、試用してみました。
装着はホルダーへ
今回装着するのは近所のアサヒで購入した、息子用のMTBでエントリーモデル。
装着はフレーム、ダウンチューブのネジ2本がついているホルダーへ付属のアタッチメントをボルト留めすることで簡単に装着可能。
フレームの太さに対応するため3種類のアタッチメントが付属するので、フィットするものを選びます。
自転車付属のボルト、またはRIDE-1付属のボルトでアタッチメントを固定、その後RIDE-1本体をスライドしていれ、脱落防止のゴムで留めて装着完了。
スライドさせるといってもガイドがあるだけで、これだけでは簡単に落ちてしまうのでゴムは重要です。ゴムが切れると即落ちちゃうので、もっと大きな包み込むようなアタッチメントでカチッととまると安心感が増すとおもいました。
初期設定
RIDE-1は基本的にスマホと連動して使います。
スマホアプリをインストール、起動してまずペアリング。
RIDE-1自体がWiFiを認識、データ転送で直接WiFiを使うのでその設定も行います。
ソーシャル(セッション走行)機能やログの閲覧のためにクラウドサービスのユーザー登録が必須なので、こちらもユーザー登録。
その後自転車を平坦なところにおいて傾きを初期化します。これでほぼ準備完了。
ログ
記録ボタンを押して走行するとGPS、傾きセンサーを内蔵しているのでその間の傾き、位置など詳細ログを記録します。
それを後でアップロードすると、クラウドサービスで確認することが可能。
複数台、ANT+連動でさらに広がる世界
さてこのRIDE-1、単体で使うとちょっともったいないです。というのもケイデンス、心拍数などをとるANT+対応機器と連動することが前提となっているためです。そうすると自転車の傾きや位置、移動といった車両データと、エンジンとなる人間のデータが両面からわかることで、総合的なログ判断ができることでしょう。
同じ場所を走った時の心拍数の変化や速度変化といった比較もできます。
XON RIDE-1 - スマート・スポーツブランド「XON」 - Cerevo本体に内蔵された7種のセンサーに加え、ANT+対応のケイデンスや心拍センサとも接続可能。これらのセンサで測定したデータをスマホやクラウドに記録します。記録映像とあわせて再生することで、BMXではさらに高度なトリックをマスターしたり、MTBではダウンヒルでのコーナリング精度を高めるといったスキルアップが可能になります。
また複数台、グループで使ったりするとさらに可能性が広がります。
XON RIDE-1 - スマート・スポーツブランド「XON」 - Cerevoスマートフォンの3G/LTEネットワークを通じてインターネットに接続、自転車の情報を共有できます。センサーが計測した各種データは、リアルタイムで遠隔モニタリングが可能。センサーの数値を見ながらライダーにペース配分指示を出したり、複数名の走行ログを比較して戦略を練ることができます。
さらっと書いてありますが、RIDE-1自身が単体でWiFi対応している理由がこちら。WiFiルーターを使えば直接インターネットに接続できるので、リアルタイム遠隔モニタリングができるんですね。 ※(追記: WiFiルーターはなくても、スマホ経由でネット接続してテレメトリー機能を使うことが可能)
だからライダーが自分のデータをみるだけではなく、親が子供の走りを監督するといったことにも使えるわけです。
今回の試用は限定的でしたが、ぜひWiFiルーター、ANT+対応機器を組み合わせ、複数台で試したいですね。
オンラインストア RIDE-1 - Cerevo official store