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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

NVHなんてどうでもよかった話

2015.04.21

つい先日、アルファロメオ4Cに乗せてもらったんです。

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軽量・高剛性カーボンボディ

アルファロメオとは、1750ccターボ 240馬力のエンジンをミッドシップに横置きしたスポーツカー。最大のハイライトはボディがカーボンモノコックという点。

⇒ 4C|スペック/価格|アルファ ロメオ ジャパン

「いやあコストのほとんどはこのカーボンボディで、あとの作りは安いですから(笑)」

ってディーラーがいっちゃうくらい。

サウンド大合奏

実際にのってみると、なんじゃこりゃーーーっていう印象。

まず排気音がでかい、車庫入れするだけで大音響。どれくらい大きいかというと

「ちょっと車庫移動しますね」

とディーラーが隣の駐車スペースに移動させるだけなのに、ショールームの中に「ドドドド」という排気音が飛び込んでくるくらい。

乗ってみるともっと凄い。後ろに隔壁があるとはいえ、音という音が全部キャビンに飛び込んでくる。

排気音のみならず、メカニカルノイズ。吸気音、タービンの音。

「キュイーーーーン」

「シュパーーーッ」

「ドロドロドロドロ」

「グォーーーン」

大合奏です。

それ加えてタイヤのロードノイズに、巻き上げる砂利がカーボンボディを叩く「コンコン」という音まで、そりゃあもうなんていうか、「なんじゃこりゃあー」っていう感じなんですよ。

静かかどうかでいえば、もう騒がしいったらありゃしない。

NVHなんてどうでもいい

でもね、それがいいんですよ。

特に真後ろから聞こえてくるエンジンの音、シュイーーーーン、シュパーーーッというタービン音は昔懐かしい、80年代のもの。そうそう、ターボ車ってこれこれ、こういう音してたよねというアレなのです。

80年代くらいから車が「NVH」という言葉を覚えて、やたらめったら対策した結果、その走っている感、クルマの生きている感が失われていきましたが、本来クルマが持っていた躍動感がこのアルファロメオ4Cには息づいていました。

⇒ 騒音・振動・ハーシュネス - Wikipedia

不便なパワーアシストなしのステアリング

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さらにパワーアシストのないステアリングは車庫入れでは絶大に重く

「そこ、ちょっと左にきって!」

と言われても、いや、そのちょっとが切れないんですけど、、、というあの懐かしの重ステ。にもかかわらず、ハンドルはDカットで回しにくいときたもんですから、なんというか「便利」とか「楽」とかいうキーワードは無視。無視ですよ。

野趣あふれる公道レーシングカー

その代わりに洗練された21世紀のクルマたちが失ったものがあるんですよ。

それが80年代、カーボンモノコックを導入したF1のテイストだったり、ターボ車の暴力的なパワー感だったり。

暴力的なパワーと軽量なシャーシ、そしてダイレクトなハンドリング。

いつも「俺はやるぜ、俺はやるぜ」とやる気満々のNVHは、ちょっと長距離走って帰ってくるときにはシンドイと思いますが、洗練という名目で失われた「何か」が詰まっているのです。

この21世紀にこんな無茶苦茶原始的なテイストを盛り込んだ車を出せるアルファロメオ、イタリアって国はほんとどうかしてます。素晴らしいです。


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のりものブロガー

野間恒毅

スーパーカーと美女が好き。 日々RR, FR, FFと駆動方式を選ばずドライビングスキルを磨き、ドライビングプレジャーを追い求めています。リターンライダーとして大型二輪免許取得、大型バイクに乗っています。ミニ四駆、ラジコン、ドローンなどホビーも幅広くカバーしボート。個人ブログはこちら(のまのしわざ


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