キックボード、自転車から電動バイクまで。パーソナルモビリティ乗り比べ会レポート
2014.12.22きっかけは勝間さん。余りにもキックボード等を持っているので、
私「いったいクルマ、バイク、キックボード合わせて何輪もっているんですか!?(笑)」
勝間さん「数えたことない、数えてきますね」
・・・
勝間さん「40輪ありました!」
よ、よんじゅうりん!?
都市コミューターとしてのパーソナルモビリティを考察する会、そしてYike bikeも試乗!:[mi]みたいもん!世の中、酔狂な人というのはいるもので、いやまあ要するに勝間さんなんですけどね。
いい大人が、昼間に集まって、変わった車輪付の乗り物を見せ合う(ただし8割以上は勝間さんの私物)という会が、都内某所で開催されました。
その日は、あいにくの天気ではあったんですが、それでも集まったいい大人は、さすがに楽しそうです(ただし8割以上は勝間さんの私物)。
今回乗り比べ会ということで、勝間コレクションのごく一部を披露してもらったというわけです。あくまでも一部ですからね...これほどまで乗り物持っている人、他に知りません。
勝間コレクション(一部)
折りたたみ方が斬新な A-bike。
持ち運びにはちょっと重いとのこと。
乗るとサーカスのクマになったような気分です。
評価が高かったのが「高級キックボード」と呼ばれていた xootr。軽量で剛性が高く、折りたたみも簡単。ブレーキもついているので、公道上でも走行可能なモデル。
Xootr Adult Kick & Push Scooters, Swift Folding Bike | Urban Transport
原動機付き電動スクーター
電動モノだとなかなか合法のものがありませんが、この電動バイクはちゃんと法規に適合、ナンバー取得して公道走行可能モデル。
もっとも中華製のため買ってすぐに乗れる、というものではなく、専門家が不具合を直した上で保安部品を取り付けようやく走れるようになったというシロモノです。
原付電動バイクの走りはいかに?その模様は動画でどうぞ。
「こわい~こわい~」と言っていますが、ホイールベースが短くて車輪が小さいため不安定な割にトルクが太く、加速がよいためです。また路上駐車が多く、雨で路面がグリップしない上にブレーキが利かなそうということが不安。
音をきいてもらえば分かりますが、エンジン音がなく静かなのが特徴。また自転車よりも全長がコンパクトなので、狭いところの機動性は高いです。
最高速度は現在30km/h位に設定。バッテリー容量が大きいため、余裕で1時間以上は走行可能ということで、航続距離は30~40kmくらい。ちょっとしたおでかけでも安心していけるそうです。
サドルに足を揃えてチョコンと座って走るので、落ち着かなくてもぞもぞしますけど、ちょっとしたお買いものや最寄りの駅へ通勤、風光明媚な場所で観光の足に使うのにピッタリ。
法規と条例の壁
日本において「新しい乗り物」というのはなかなか生まれにくい環境にあります。というのも法規で厳しい上、広い場所もないという現実。
例えば結構ポピュラーな三輪車、一輪車、ローラーブレード、ローラースケート、スケートボード、ストライダー、キックボード、これ全部公道走行不可なんです。理由は簡単で、ブレーキがついていないから。
ピスト自転車が流行したときに改めてわかったことは、ブレーキが明確に装着されていないと公道上はダメなんですね。ですから上記の乗り物はすべて公道以外でしか使えません。
ところがこの手の小さな車輪を使ったものは不整地はもちろん、道路であっても綺麗に舗装された場所ではないと走れないんです。車輪が小さいからちょっとした凸凹でも振動、はてはつっかかって転倒してしまいます。
逆にこの綺麗な舗装ができている場所、クローズドコースはというと見当たりません。あってもスケートパークくらいでしょうか。
では公園で、と思っても公園も意外と綺麗に舗装されている場所は少ない上、東京都公園は条例によってほとんど何もできないようになっています。例えば球技、バットをもたずキャッチボールすらNG。もちろんラジコンもダメだし、そもそも数人以上で集まるものはすべて「集会」扱い、事前の申請が必要と厳しいんです。公園は散歩して通過するもの、という定義です(※ 市町村によって異なります)。
舗装路というものがこれほどまでに不自由な結果、子供たちは結局近くの舗装路、つまり公道で走ることとなり、危険にさらされる、結果規制される、という繰り返しです。
そうなると当然のことながら日本から新しい移動体が出にくいです。
segwayに代表される電動のバランスを自動的にとって走るタイプのものであっても、電動ということで歩道は走れないし、では車道となると保安部品をつけた上でナンバーをとりつける必要がある、となってしまうわけです。
今回試乗した原付電動バイクはそういった背景から、きちんと日本の法規に合わせて保安部品をつけてナンバーを取得した合法のものですが、逆に原付になるとヘルメット装着で車道を走らなければなりません。これは動画で「怖い~」といっているように、駐車車両に注意した上で、追い抜かれるクルマにも注意を払ってと、これはこれで不安&危険を伴います。
理想のシティコミューターとは
法規の問題はおいといて、トヨタでもホンダでもこの手の移動体を研究・開発しています。というのも、自動車がオールドファッションになっているのは時代の趨勢をみても明らかだからです。アメ車のような大きな排気量から小型車、軽自動車へ。燃費やエコを考えて最近はハイブリッド、EV、さらにはFCVと電気中心の世の中になってきています。
中国では自転車が市民の足として趨勢でしたが、ここ最近は電動自転車、電動バイクが増えてきています。重いバッテリーをマンションの高層階まで持ち運んで充電しているという話ですが、そこまでの労力をしても、自転車をこぐよりもいいのでしょう。
日本では電動アシスト付自転車が勢いがあります。これはあくまでも電動アシスト付、ということで人力が基本、ペダルをこぐ力を楽にするのが目的です。モーターだけの走行はできないだけではなく、一定速度に達するとアシスト量がゼロになるような仕組みになっています。
電動アシスト自転車 PAS(パス)の基礎知識 - PAS購入・使用サポートQ&A | YAMAHA PAS法令基準の改正により、今までよりも漕ぐ力の負担が軽減されました。
●時速10Kmまでは、漕ぐ力とアシスト力の比率が「最大1:2※」となります。
●時速10Kmを超えると、スピードが出過ぎないようにアシスト力を逓減します。
●時速24Kmを越えるとアシスト力はゼロになります。
※法令基準はあくまで最大値を定めるものです。商品によってアシストレベルが異なりますので、商品の特性を考慮いただきご使用ください。
※PASワゴンは時速12Kmから逓減し、時速16kmを超えるアシスト力がゼロとなります。
極論すればこれは「自転車に乗れる人」がラクをするためのもので、そもそも足が不自由だったり、怪我をして歩けない、歩きにくい場合はどうでしょう?
こちらは電動イスみたいな乗り物。速度は遅く、歩くのとほぼ一緒かそれ以下しかスピードがでませんが、これなら怪我や高齢者でも移動が楽です。
そもそも勝間さんがどうしてここまでコレクターになったかというと、怪我で足を捻挫したこともひとつの要因。歩きにくい、でも移動しなきゃいけない。折りたたみが出来て、携帯性がよいキックボードであれば怪我した足をかばいつつ歩くよりも早く移動できる、といった利点があります。
自転車もいいんですけど、でかいし、おもいし、持ち運べないし、で実はそんなに便利じゃないんですね。コインロッカーに入れられたり、新幹線の中に持って入ったりできるのはもっと小さなキックボード。
キックボードは蹴って進むでの足がつかれてしまいます。さらに距離をいきたいとなると電動キックボードという進化を遂げるわけですけど、日本では上記のように法規の壁があって、海外で販売されていたとしても、輸入販売すらされません。
電動アシスト付自転車に集約されるラクに走る、便利である、という軸だけではない、楽しい、できなかったことができるようになるといった小型のシティコミューターがあってもいいんですけどね。そうでないとまた勝間コレクションが増えるばかりになってしまいます。
電動バイクに保安部品をつけて原付ナンバーをとってヘルメットを装着、車道を30km/h制限で走る、というのも確かにアリなんですけど、ロードバイクといった自転車が40km/h以上の速度でノーヘルで走っていたりするのをみるにつけ、なんだかなあ、と思うわけですよ。しかもご意見無用、ルール無視で。なんかおかしくない、ニッポン?
自転車よりも速度がでない電動バイクが様々な法規制の管理下におかれるのに、自転車だけ野放しというのも不公平感が強いです。
だからといって自転車を法規制したいという話ではなく、電動バイクや電動キックボードへの扱いはもうちょっとゆるくてもいいんじゃないかとも思うわけです。segwayだって、yikbikeだっていいじゃないですか。
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なんて感想をもちつつ、第二回勝間コレクション披露、もとい、乗り物を楽しむ会を楽しみにしています。
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