実は電車賃より安い? 125ccバイクと電車のコストを比較してみた
2014.10.01「東京は電車が便利から自動車は要らない」
という人が多く、クルマ離れしていることは周知のことです。しかし乗り継ぎするたびに初乗り料金がかかり、バスまで使うとあっという間に1000円近くなったり、待ち時間で時間もかなりとられます。
本当に電車が便利で安いのか、125ccバイクと比較してみました。
モデルケース1:仙川~桜上水~多摩センター(松が谷)
比較的電車賃が安い京王線と、高いとされる多摩モノレールの組み合わせ。なぜこのルートかというと、これは「住民票取得」「銀行」「教習所」「バイク屋」を一度に行き来したためで、実際に移動したものです。何をしようとしているのか、だいたいおわかりですよね。
さてそれは置いといて、この電車賃を計算すると。
仙川-多摩センター-松が谷 360円
松が谷-多摩センター-調布 320円
調布-柴崎 130円
柴崎-桜上水 160円
桜上水-仙川 140円
合計 1110円
これを実際には125ccバイク、トリシティで移動しており、そのガソリン代は概算で以下。
23.2km x 2 = 56.4km
56.4 / 39 * 160円 = 231円
なんとその差額約900円!
1回の所用でこの差額なので、通勤に使ってみたらどうなるのでしょう。
モデルケース2:聖蹟桜ヶ丘 - 原宿の通勤
ちょっと遠めですが、聖蹟桜ヶ丘から原宿までを往復するケースを考えてみます。
聖蹟桜ヶ丘 - 原宿
電車37分
460円 x 2 = 920円
自動車53分 28.3km x 2 = 56.6 232円(39km/L @160円)
この条件で、バイク代+維持費のもとをとるには何回走行すればいいかを計算してみました。
・トリシティ購入費用 356,400円
・軽自動車税 1600円 x 2年分
・自賠責保険 9870円(2年分)
・任意保険(ファミリーバイク特約が使用可能、今回は計算外)
(356,400円+1600x2+9870) / (920-232)
369470/688=537回
537回往復すれば元がとれる計算です。
ではこの回数はどれくらいの頻度で往復すると期間はどうなるでしょうか。
週5回の場合、240回/年 2.23年
週3回の場合、144回/年 3.86年
週3回でも4年弱で元がとれてしまいます。任意保険を別途加入すると費用が必要ですが、二輪は車両保険がないのでそんなに高くありません。
このあと例えばバイクを売れば、その売却費用はそのまま懐に入ってくる計算です。なおこの時点での走行距離は30,394km、十分売却可能です。
電車の乗り継ぎがかさむと距離がさほどでもないのですが、初乗り料金でかなりお値段高くなりますから、燃料代との差額が大きくなる傾向です。もっともバイクの場合は消耗品代としてタイヤ、ブレーキ系、オイル交換が別途必要となります。
しかも昨今話題の痴漢冤罪などのリスクもないですし、災害が起きた時の機動力という点からもバイクは再評価されています。
どうですか、iPodStyle 戸津さん。撮影機材といった重い荷物を持ち運ばないで済みますよ。
雨と寒さ
バイクの場合気になるのは天候。週3回だとしてもはやり雨や雪、風に左右されます。特にツライのは冬の雨。寒し冷たいし、しかしここはGORE-TEXなど高性能雨具で凌げばなんとかなるでしょう。ここも危機管理能力、装備が問われる iPodStyle 戸津さん向き。
一度交通費のシミュレーション、してみるといいかもしれませんよ。都内で自動車は現実的でなくとも、125ccバイクならリーズナブルかもしれません。