ルノークリオ4(欧州仕様)& ルーテシア4(日本仕様)R.S. 同時試乗比較レポート(1)~仕様編~
2014.04.22一見同じルーテシア、白いのと赤いのが止まっているように見えますが、大きな違いがあります。それは左ハンドルと右ハンドル、そう実は白はヨーロッパ仕様のクリオ4 ルノースポールなのです。
クリオとルーテシア
・ヨーロッパ仕様、左ハンドル
・シャーシーカップ
・走行約2200km
・SiFo(シーフォ)オリジナルパーツ装着(専用設計・鍛造軽量アルミホイール、アンダーブレースバー)
SiFoからClio/Lutecia 4 RS用パーツ開発再開のお知らせ - SiFo
車両提供: SiFo(シーフォ)
・日本仕様、右ハンドル
・シャーシーカップ
・走行約3000km
・ナビ:ルノー純正、ディーラーOP(パイオニア製)ナビ装着
・車両 GT & R.S. のある生活|ブログ|GR8@R380|みんカラ - 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費)
エクステリア
ほとんど間違い探しのようになってきますが、欧州仕様クリオはリアハッチバックの下にモールがついています。
またバンパー内にはバックセンサー、ルノーマークの中央部黒い部分にリアバックカメラを内蔵します。
フロントセクションは同一。
エンジンルーム内で大きく異なるのはブレーキブースター、マスターシリンダーの位置。当然のことながら右ハンドルは右に、左ハンドルは左に配置されていますが、その昔は右ハンドル車(輸出用)はリンケージによって左のブレーキブースターにつながっていたこともありました。今はそんなこともなくカッチリしたブレーキ感触です。
最近のエンジンルームには珍しく、カバーがほとんどなく配管がそのままみえていて、雑然とした印象を与えます。
1.6L 4気筒ターボの同じエンジンを積むJuke NISMOと比較すると、Juke NISMOはカバーがされており、多少配管が異なるようです。
ブランド化するNISMO。日産ジューク NISMO 試乗レポート【ワンダードライビング】
またエンジンマウントの形状も異なり、Jukeがトルクロッドを装着するのに対してクリオ&ルーテシアは(上部に)トルクロッドがありません。
【追記】
ペンデュラム方式のエンジンマウントで、おそらくトルクロッドは下にあると思われます。
参考リンク 深遠なるエンジンマウントの技術世界! 重心支持式、慣性主軸式、ペンデュラム方式とトルクロッド - [の] のまのしわざ
Juke NISMOのミッションはCVT、クリオ&ルーテシアはルノーのDCTとなっておりミッションが大きくて重くなっています。その結果エンジンよりもミッションの方が重いという話で、そうなる左右の重量バランス的には右ハンドル車の方が多少とれるかもしれません。なお今回の試乗は常に2名乗車で、左右バランスの違いまでは感じられませんでした。
外観上の大きな違いはアルミホイール。SiFoオリジナル鍛造軽量アルミホイールはクリオ&ルーテシア専用インセット。数ミリ大きくなっているとのことですが、ぱっと見は分かりません。リム幅は同じ。
インテリア
ナビ・オーディオは標準装備、ただし本国仕様のため日本のマップはインストールされておらず、実質上ナビはない状態。R.S.モニターは不装備。オーディオは iPod/iPhoneに対応、USBケーブルで接続するとアルバム情報やサムネールの表示があり、非常に便利。操作はタッチモニター上からでも、 iPhoneからでも可能。
バンパーにはリアバックセンサー装着、またハッチバックのルノーマーク内にリアバックカメラを装備し、バックギアで自動的にナビにバック画像が表示されます。距離ガイドもオーバーレイ表示されます。
見慣れた日本仕様、右ハンドル。
オーディオはオーナーの意向によりオプションのパイオニア製ナビを装備。
センターコンソールは左ハンドルと同じ、シフトをMモードに倒す向きも左側と左ハンドルと同一。左右の違いがあれど、本国仕様と基本は同じ。
走りの違いは?
仕様・装備がほぼ同じということが分かったところで、いざ乗り比べへ!
(続く)