新型スカイライン 350GT HYBRID Type SP 試乗レポート(5):BOSEサウンドシステムで高音質な室内空間
2014.03.19見えないところに鎮座してなかなか気付きにくいオーディオ。新型スカイラインはBOSEと共同開発したオーディオシステムを採用し、ライブのような立体感のあるサウンド空間を再現しています。
運転しながらだと危ないので、ブースで模擬的に車内のスピーカー配置を再現、世界初「アドバンスドステージングテクノロジー(AST)」採用の音を試聴させてもらいました。
まずスピーカーは前方に中高音域用5つ、ウーハー1つ、ツイーター2つという構成。
実際の車内は
・8cm中高音域用スピーカー Twiddler x 3(ダッシュボード中央、左右)
・2.5cmツイーター x 2(ミラーパッチ左右)
・8cm中高音域用スピーカー Twiddler x 2(フロントドア左右)
・25cmウーファー x 2 (フロントドア左右)
・13cmワイドレンジスピーカー x 2(リアドア左右)
・8cm中高音域用スピーカー Twiddler x 2(リアシェルフ左右)
・25cmウーファー x 2 (リアシェルフ中央)
の構成です。さらにマイクを使い、走行ノイズを分析、補正する AUDIOPILOT 2を搭載。
これを応用して逆位相の音を発生させることで騒音を軽減する、「アクティブ・ノイズ・コントロール」や、逆にエンジンサウンドの音質を高める「アクティブ・サウンド・コントロール」の機能もあります。
旅客機のビジネスクラスではBOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンが装備されていることがありますが、それを使うと騒音の音圧が減って、実に快適なんですよね。音楽を聴くだけではなく、快適に過ごせます。それと同じように、車室内の騒音レベルが低ければ当然快適に、つまりはビジネスクラスの快適性をもたらすということです。
さて実際にデモ音源を聞いてみると普通の時でもしっかりとした音が出てきますが、ASTをONにすると明らかにボーカルやそれぞれのパートがくっきり際立ってきます。スピーカー自体はごく普通のメーカー純正の紙スピーカーなので、見た目とのギャップに驚きます。
「コーンが紙だからといって音が悪いということではないんですよ」
とはBOSE担当者の弁。それぞれのスピーカーの特性があり、それに合わせた音作りをするのが大事だそうです。昔はやみくもにスピーカーやヘッドユニットを交換しては音質がよくなっただのやっていましたが、今では自動車メーカーと音響メーカーが音場作りをしているのですから、そりゃ本気ですよね。素人が太刀打ちできる領域ではありません。
一方で自分で交換する楽しみが減ったとみることもできるし、なかなか難しいところですね。自動車が高度化すればするほど、自動車自体の完成度が上がって行って、素人がなかなか手だしできません。
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一緒においてあったBOSEのbluetoothスピーカーを試聴させてもらいました。iPhoneとBTでペアリングして、すぐに音をならせます。
さすがはBOSE、このサイズでありながら豊かな音が響いてきます。
曲は大観山で降られた雪にちなんで...
【Amazon】 DEPARTURES
globe/departures です。
「どこまでも~」
KCOの伸びやかな声が心地いいですね。
スカイラインもBOSEサウンドシステムもなかなか手がでませんが、このBTスピーカーならいけそうです。
・・・
以上5回に渡って新型スカイライン試乗レポートをお届けしました。最初は「えっ、インフィニティバッジ!?」と驚くのですが、乗れば乗るほど、これは日産の自信の表れ、まさしくスカイラインに相応しい4ドアセダンと感じました。
先入観を持つよりも、実際に試乗してその目で、手で、耳で確かめるのが一番です。