電動アシストサイクル・ヤマハPAS 2014年モデル、ここが凄い!(1)
2014.02.20ヤマハPASの2014年モデルが発表されました。今回のポイントは3つ。
急速充電器
大容量バッテリーで長時間、長距離行けるようになったPASですが、今度は充電時間が長くなってしまいました。そこで今回急速充電器を付属、お出かけ前に慌てて継ぎ足し充電しても結構充電できます。5.0Ahバッテリーなら 30分で約50%アップ。
滑らかなで自然なアシスト
これまで踏み込むとグッとアシストしたものの、ペダルの左右切り替え、つまり一番下と上にペダルが来た時一瞬回転が止まることからアシストがゼロになり、ぎくしゃくした感覚がありました。クランク回転センサーを追加、トリプルセンサーとしたことでこのギクシャク感を一掃、滑らかなアシストをしてくれるようになりました。
地味に便利なオートライト装備
薄暮の時間帯、回りが暗くなるのに目は順応して意外とライトを点けない人が多いです。でも自動車からみると無灯火の自転車ほど危険なものはありません。速度が早い上に、幅がありますからね、ひっかける可能性が高いのです。
オートライトは自動で点灯してくれるので、そういった危険から自衛することができます。もちろん目の前の道路を照らしてくれるので、走行も安心。
試走
今回は地下駐車場に作られた特設コースでヤマハPASを体験。最大斜度6度の急坂が待ち受けますが、またいやらしいのがその一時停止。
一時停止場所が、坂道の途中なんですね。そこから発進するなんて、普通の自転車だったらできないところ。やったとしても相当力をかけて漕いで、倒れないようにするのが精いっぱいです。これが重い3人乗り自転車だったら、安全のためにおしてしまうことでしょう。
ところが。
スムースでパワフルなアシストでこの坂からの一時停止、再発進は実に容易。
5段ギアであれば5段、3段ギアであれば3段と、一番重くて速度の出るギアを使っても、アシスト量を「強」にするだけで難なく発進できるのです。
この3人乗り自転車、ダミー人形2体を乗っけていても、そのパワフルさは変わらず。前にすっと進むからバランスを崩さずに直進できます。
重さは上り坂ではまったく感じず、逆に下り坂でブレーキをしっかりかけないと速度が落ちないことでようやく坂の勾配を意識するほど。まさにアシストは円熟の域に達したといってもいいでしょう。
もちろんこの3人乗りPAS Kissは3人乗りに特化した装備があります。スタンドは大型タイプ、ハンドルロックすることで安定感が増し、前カゴに子供を乗り降ろしするのも安心。
ここまでヘビーデューティになってくると、だんだん昔の業務用自転車チックな佇まいが出てくるのですが、実はプロ向けのヤマハPASがあるのです。
それはヤマハPAS GEAR CARGO(パス・ギア・カーゴ)!
その隠された秘密とは...
(つづく)