日産の現在・過去・未来を伝える大試乗会(5):Infiniti Q60 IPL Convertible & Coupe #nissan360
2013.09.16Inifiniti Q60、元の名前はG37クーペ、日本仕様はスカイライン・クーペ。スカイライン・クーペは発売当時、丁度6年前に鈴鹿サーキットで試乗をしています。
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今回はクーペモデルだけでなく、コンバーチブルモデルもラインナップ。カルフォルニアの青い空と乾いた空気のもと、コンバーチブルはとても爽快。ということでまずはコンバーチブルモデルから試乗開始。7速オートマ、パドルシフト付です。
白のボディはとても綺麗で、スポーツというよりもラグジュアリーな感じ。余り多くを望まないで試乗開始したのですが・・・
なにこれ、凄いいい!
加速もいいし、ブレーキも効く、そしてとにかく極上なのがハンドリング。思ったとおりに曲がり素直そのもの。もともとクローズボディだったのをオープンにした場合にはどうしても剛性ダウン、補強のための重量増などハンドリングには不利な点が多いのですが、まったくそれを感じさせない仕上がり。ということはもしかしてクーペはもっといいの?
ということで感触を忘れないうちに、すぐさまQ60クーペに乗り換えて試乗。こちらは男の仕事場、6速マニュアル。
加速よし、ハンドリングよし、前後のバランスがとれていてアンダーはなく、トラクションもあるしとにかくスラロームがこれまで乗った中で一番素直でした。6年前に乗ったスカイライン・クーペは古き良き日産のFR車っぽい味付けだったのに対し、これはまったく違う、私の期待している、ある意味理想のハンドリング! 絶賛したいです。
それもそのはず、これはIPLという特別モデル。
▼2014 Infiniti Q60 IPL Coupe | Infiniti USA
IPL、Inifiniti Performance Lineの略称で、ベンツにおけるAMG、BMWにおけるM、Audiにおける Sといったモデルに相当するもの。独自のチューニングによりエンジン、サスペンション、エアロダイナミクスなどを向上。エンジン出力は標準モデルが333馬力に対し、347馬力へアップ、サスペンションチューニングについてはビデオでもコメントしていますが、とにかくイイ。動きをみてもらっても一番スムースであることが分かると思います。
▼2014 Infiniti Q60 IPL Coupe Specs | Infiniti USA
その良さは最初のターンインですぐさま分かりました。ハンドルをすっと切り込んでいった時のクルマの動きが、自分の想像どおりなのです。Q50は過敏(曲がりすぎ)、370Z NISMOは鈍い(曲がらなさすぎ)という印象で、コンポーネントを共有する370Z NISMOと同じようなのを想像していたのですが、まさに丁度いい。そのために自分の操作とクルマの動きがシンクロしていき、素直な動き方で結果楽しいドライブとなったのです。う~ん、これは本当に素敵、素晴らしいです。
もちろんQ50も慣れればいいでしょうし、370Zもフロント荷重をきっちりかけることを心がければこちらの方がより速いかもしれません。しかしそのへんのワインディングを肩の力を抜いて駆け抜けるといった楽しみ方であればQ60クーペ、最高です。しかもコンバーチブルでオープンエアーを楽しめるとしたら、これは魅力的。
まったく気を抜いていたのですが、Q60 IPLは本当に素晴らしかったです。
(つづく)