日産の現在・過去・未来を伝える大試乗会(12):デザインはビジョン、インフィニティと日産の未来像 #nissan360
2013.09.23
自動車というのは4輪タイヤがついていて、外側があって、室内があってとここ半世紀でだいたい構造は収斂してきています。にも関わらずデザインは進化をつづけており、コンセプトカーはその後出る自動車のモチーフ、方向性を決定するとても大切な存在に変わりません。
▼ コンパクト:EXTREM
▼ セダン:Friend-ME
▼ SUV:Resonance
こちらは日産のデザイン。アメリカでは高級ブランドのインフィニティと別のデザインアイデンティティでデザインされており、UというかVといったグリルが特徴的。ヘッドライトも矢じりのような形をしており、フロントからサイドに立体的に流れるようにラインが描かれます。
一方高級ブランド、インフィニティはというと、また別のイメージ。ちょっと生物系でしょうか。
▼ FRスポーツ:Essence
2009年に発表された「エッセンス(本質)」はまさにインフィニティのデザインの方向性すべてを集約したデザインコンセプト。鎖骨のように盛り上がったAピラー付け根からサイドウィンドウへ流れるラインが特徴的で、筋骨隆々なイメージを与えます。
▼ SUV:Etherea
Cピラーの三日月(エクリプス)カットも特徴的で、それまでとてもシンプルだったCピラーに新しい造形を取り入れています。
▼ ミッドシップEV:EMERG-E
基本的にEVでレンジエクステンダー(発電機)を備えるEMERG-E。インフィニティにとって初のミッドシップとなります。こちらはコンセプトモデルですが、建屋から外に出てみると。
なんと走るモデルが停まってました!
カーボンで作られたボディはマット塗装。油が染み入るとシミになるということで、とても繊細だそう。
内装もすっきり、実走行できるだけのメーターなど全部ついています。
シートもホールド性の高そうなバケットタイプ。レカロでしょうか。
足元はプロトタイプちっくな面も見せています。EVのためブレーキとアクセルの2ペダル。ミッションは当然ありません。
タコメーターの代わりにパワーメーターがついて、100%をマックスに目盛が振られています。スピードメーターは140マイル/h(224km/h)マックスでしょうか。
シフトセレクトはボタン式。サイドブレーキはコンソールに埋め込まれています。
コンセプトモデルとほぼ同じ、実走行させるために多少モディファイを加えただけというデザインは他の誰にも似てないオリジナリティが出ていて、いいですね。なんだか別の惑星にきたみたいです。
ミッドシップスポーツだけでなく、全方位でカッコよさをアピールするインフィニティ・日産のデザインに今後期待です。