日産の現在・過去・未来を伝える大試乗会(11):未来はすぐそこ自動運転技術 #nissan360
2013.09.22NISSAN360は日産の現在を伝えるだけではありません。未来、それもかなり遠くの先まで見せてくれました。それが「自動運転技術」。オートクルーズでアクセル、ブレーキから足を解放したのと同じく、ハンドルから手を放せるように、というのを基本発想に、高度な画像解析技術、レーザーセンサーによる半径80m 360度監視などにより人間を上回るほど自動運転技術のデモンストレーションを披露しました。
その模様は動画でどうぞ。
▼ 自動駐車
運転手がショッピングセンターのエントランスで降り、あとは自動車(LEAF)が自動的に空きスペースを探し、バックで駐車します。買い物が終わり、エントランスで自動車を呼ぶと自動起動、安全に運転してエントランスまで戻ってきます。単にプログラムされた動作をなぞるだけではなく、自律的に障害物、危険を察知して回避します。
▼ 高速道路、市街地走行、飛び出し回避
今度は実際に助手席にのっての同乗走行体験。開発担当者の説明を受けますが、途中から自動運転に切り替え担当者もただ乗っているだけ。これってなんだか未来カーの気分です。
もっと不安感があり、緊張するのかと思いきや運転はスムースそのもの。安心して乗っていられました。それもそのはず、人間では無理な半径80mの全周囲、360度を1cm単にで障害物を感知し、危険回避をしているのです。話に夢中になる、スマホをいじっている、そもそも遵法意識が低く一時停止しない、人を人と思ってなく突っ込んでくるといった悪質ドライバーに比べれば、信号と標識を守り、常に注意を360度張り巡らせている自動運転自動車の方が実は安心だったのです。
特に側方、後方への注意の仕方は完璧に人間を上回っており、これなら実用化されても安心して運転を任せられそうです。
自動車を運転する場合、いわゆる「認知・判断・操作」が大切です。人間の能力に対し、これまで機械は劣っていたのですが昨今のコンピューティングの進化により人間の能力を凌駕、それも桁外れの能力を有するまでに至りました。
人間が危険を察知してから実際の操作に移るまでコンマ数秒かかるのに対し、機械は現在でもそれ以上、しかも今後のプロセッシングスピードの向上により人間の100倍速くリアクションできる可能性を秘めています。そうなるとどうかというと、例えば飛び出しはまるで1/100のスローモーションのように見えるということで、サイボーグ009でいうところの「加速装置」と同じ効力を発揮します。
ここまでくれば人間VS機械の自動運転のどちらが安全かといえば自明。
7年後、2020年に自動運転自動車を実用化する計画で日産は進めていますが、10~20年もすると免許の
「オートマ限定」
はオートノマスカー(自動運転自動車)限定を指すようになるかも知れません。それほど現段階でも完成度が高く、ポテンシャルがある技術でした。