【予告】次期ワンドラ・カスタム・オーリンズの開発はBMW MINI(R55/R56)
2012.12.19地味に反響をいただいているワンドラ・カスタム・オーリンズ。発売開始した ホンダS2000用は16インチタイヤホイール用、17インチタイヤホイール用として別々にラインナップするマニアックな作りです。
そしてついに次の開発車種決定です。
(R56 MINI Clubman用フロントショック 撮影場所:ガレージ・グループ4)
・R55 MINI Clubman
・R56 MINI (3HB)
R56/55系のBMW ミニを次なるターゲットとします。
その理由は簡単で、私がMINI Clubmanに5年近く乗っており、オーリンズを装着して色々試行錯誤しているから。
MINI Clubmanは発売日当日納車、MINI Clubman用オーリンズも第一号納品ということでこの分野では誰もより早く、長く使っています。
▼オーリンズDFVネジ式車高調整式サスペンション Type HAを R55ミニ・クラブマン・クーパーSに装着 ([の] のまのしわざ)
そしてMINI Clubmanだけではなく、今回3ドアハッチバックの普通のMINIも対象に考えてます。全長、ホイールベース、重量が異なることや車のキャラクターを考えると明確に違う2台なのでもちろんセッティングも異なってきます。
ただワンドラ・カスタム・オーリンズの目指す方向は同じ、乗り心地とハンドリングの両立です。特にゴーカートフィーリングと言われてクイックなハンドリングを売りにする3HB MINIは減衰力が高く、段差などの突き上げや落ち込みが激しく、首都高速の継ぎ目や荒れた継ぎ接ぎだらけの峠道は苦手。こういった凸凹をうまくいなしながらオーリンズのもつステアリングフィールを楽しめるようセットアップしていく予定です。
BMW MINIはクイックなハンドリングを売りにしていますが、実際にはトレッドの狭さ、特徴あるボンネットの空き方で大きく重いこと、ルーフが長いことによる重量によりロールセンターが高い傾向です。特にClubmanのルーフの長さは問題で、BMW一長い(つまり重い)ことで有名です。
重心が高いためロールが自然発生するものの、ゴーカートフィーリングを実現するためロールを抑えたい、そうなると自然と足回りが硬くなるというジレンマがあり、純正でも乗り心地は硬質です。
社外サスペンションキットで単純に車高を落とした場合その傾向は顕著で、車高を落とした分スプリングレートが高まり、ストロークが少ないことでさらに乗り心地が悪化してしまいます。
もっと身構えずに乗りたい、遠くまで楽にのりたい、ワインディングではハンドリングを楽しみたいといった要求を満たすため、あえてゴーカートフィーリングを一旦おいといて、ロール、特にリアのサスペンションストロークを最大限に生かしたセッティングを目指します。
車高はノーマルから10mm~15mmダウンを目標とし、買い物や街乗りでも支障のないようにしつつ、さりげない雰囲気に仕立てます。
MINIはモデルチェンジしてもその魅力が色褪せず、長く乗れるのがいいところなので、ワンドラ・カスタム・オーリンズにすることで足回りのリフレッシュをしつつ、さらに愛着が持てるようにしていきたいと思います。
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さてひとつ問題があるのは、身近なところにR56 MINIがないこと。
もしご興味があり、新宿~府中~八王子の近隣地域の方で開発に協力していただける方がいましたら、ぜひお知らせ下さい。
連絡先: info☆wonder2.jp(☆をアットマークに変換して下さい)
開発の様子は今後、ワンドラに掲載していきますのでお楽しみに。
【製作について】ワンドラ・カスタム・オーリンズの製作はオーリンズ専門店「ガレージ・グループ4」に委託しています。
ラリー、ダートトライアル、ジムカーナなどモータースポーツ分野では「マジースポールオーリンズ(MSO)」ブランドで活躍中。激しい競技の場で鍛えられたオリジナル・オーリンズは信頼と実績に裏打ちされています。
オーバーホールからオリジナル仕様のオーリンズサスペンション製作まで、様々な要望に応えてくれるプロショップです。