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【ワンドラ・チャレンジ】 女神湖氷上ドライブ・レポート(4) クルマとモビルスーツとガンダムと

2012.02.23

【ワンドラ・チャレンジ】 女神湖氷上ドライブ・レポート(3) クルマは月だ、月になるんだ」のつづき。

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私がクルマが好きな理由のひとつに、それが最新テクノロジーを反映しているプロダクトだからという点があります。

現代社会において、技術の結集が移動体であることは間違いなく、電車や飛行機と並んで最先端です。ところが電車や飛行機を一般人がもつことは適わず、そう考えるとクルマがもっとも手頃な最先端技術の結集となります。

21世紀の昨今において多少毛色が異なるのは、この技術の結晶がクルマからガジェット、PCやスマートフォンにシフトしたという感がありますね。テクノロジーという面で考えるとコンピューティングパワーが圧倒的進化をとげており、10年前のPCなんて使ってられません。クルマが欲しいものの座から降り、携帯電話が取って代わるのも頷けます。

もう一つクルマが好きな理由、それは物理法則にそっている点です。

物理法則の前では、何人たりとも平等です。

どんなに精神力があり、魅力的な人間であろうとも、その人にかかる重力は1Gで、それは誰もが同じです。

クルマも同様で、どんなクルマであっても1Gかかっており、その運動性能は物理法則にピタリとあうのです。どんなに「曲がれぇぇ」と唱えたとしても、漫画の中でしか曲がりません。人間の意思は現実では物理法則の前に無力です。

今回の氷上ドライブ、これが素晴らしいのは超低ミュー路面で慣性の法則を実感できること。慣性はすなわち無重力空間での慣性運動であり、地球上にいながら宇宙を感じられるのです。

我々は地球の重力にとらわれ、宇宙飛行士など特別な人でない限り宇宙を体験することはできないでしょう。地球の重力の束縛から放たれたとき、地球の外から地球を見たとき、どんな気持ちになるのか。まったく想像がつきません。

しかし宇宙世紀(U.C.)を過ごしてきた私たちにとって、宇宙は憧れの存在であり、あきらめることのできない空間です。その宇宙の一端を体験できるのが氷上であり、クルマなのです。

人によってクルマの定義は異なるでしょうが、私にとってもっとも近いのはモビルスーツです。自分の身体感覚、能力を拡張する装具。手足はついていませんが、体重は約20倍、走る能力も約20倍、エネルギーゲインは5倍以上です。

だから私が選ぶクルマの色は白と決まっています。白しかありえないじゃないですか、だってガンダムですから。まあたまに青とか赤とか、選ぶこともありますけど基本は白。

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ガンダムの能力が素晴らしいのは、ガンダリウム合金(ルナチタニウム)を使うなど最新技術を使った基本性能の高さとともに、教育型コンピュータにあります。教育型コンピュータとはパイロットの能力に合わせ、モビルスーツ側がアシストするシステム、特に過去に体験した戦いを学習し、次回に生かすことによりパイロットの未熟さをフォローすることができます。

この教育型コンピュータのアシストによりパイロット経験がなかったアムロが、歴戦の勇士でありエースパイロットのシャアと同等以上の戦いをみせたのです。

翻ってクルマです。

クルマにはこの教育型コンピュータに近いシステムが搭載されています。それは電子制御と呼ばれる各デバイス、ABSにはじまりEBD、TRC、VSC(DSC,ESP)など。略称ばかりで意味不明ですが、どれも過去の経験上ドライバーの未熟さを補佐し、楽に運転できるための装置。

どれもパイロット、いやドライバーを安全に生還させる装置で発想はよく似ています。ところが最近これが行き過ぎているきらいが。その代表がTRC/VSC(DSC,ESP)です。

エンジンの出力を制御するTRC(トラクションコントロール)、クルマの姿勢をブレーキをかけて安定させるVSC(横滑り防止装置)、どちらも使い方や状況によってはとても有用。しかしこれがないと危ない、オフにできないというのは行き過ぎ。

いわば社会人の入社式にお母さんが「危ないから付いてきた」ようなもの。

本来自立し、主体性をもって自分の人生のハンドルを握らなければならない社会人1年生にもなって、親の保護を受けるのはどうでしょうか。過保護以外のなにものでもありません。よしんばそれをヨシとしたところで、そういった子供が成長するのでしょうか。するはずもありません。

同じことがクルマ、そしてモビルスーツに言えます。

つまり主体性の問題です。クルマ、モビルスーツを誰が主体となって操るか。それはドライバーであり、パイロットであり、電子制御を司るメーカーでも教育型コンピュータでもありません。

ガンダムがすばらしいのはその教育型コンピュータの存在は普段とても目立たず、表立ってないところです。しかしシリーズ全編を通して一度だけ警告を発します。それは大気圏突入の危険性があり温度が異常上昇したとき。これはもう絶体絶命の危機、介入するのも仕方のないケースです。

これ以外はまるですべてアムロの仕業かのようにひっそりと目立たずに支えているだけです。そして赤い彗星のシャアはもちろん、青い巨星のグフ、黒い三連星のトリプル・ドムを撃退するに至ります。その結果アムロはガンダムの反応速度に不満をもつまでに成長します

クルマに関してもそうあるべきだと、考えます。

色々な電子制御は初心者ドライバーや、老齢化したドライバーにとってとても有用です。しかし主体性はあくまでもドライバーにあるべきです。TRC/VSCがオフにできない、クルマが操作に対して反応しないというのは身体感覚、能力の拡張装置として相応しくありません。一体感がない、てんでバラバラです。

そうなるとドライバーすら「お客さん」としてクルマに「乗せてもらう」という受動的な接し方になってしまいます。これがモビルスーツならどういうことになるでしょう。実戦で即戦死ですよ。

さすがに私も40代、20代のような運動神経も反応速度もありません。体力、視力も落ち、集中力も鈍くなっています。そんな中電子制御はとても「助け」になります。しかし決して「頼る」わけにいきません、あくまでもドライバーが主体ですから。

現代社会で私たちが唯一宇宙を感じることができるモビルスーツがクルマである以上、それがガンダムのような高性能機なのか量産型のGMやザクなのか問わず、あるべき姿というのは決まって来ると思います。

ちなみにこの氷上ドライブ練習の終わりくらいには、VSCオフでも相当クルマをコントロールすることができましたし、他の参加者も自由自在にコントロールしていました。そうです、人は進化するのです

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魂を重力にひかれた人も解き放たれる必要があるんです。シャアはいいこと言うなあ。

ということで、安全かつ低速でニュータイプになれる(かもしれない)氷上ドライブ練習はとても良かったですよ。機会があれば皆様もぜひ! 来年はワンドラで貸し切り練習ができるといいですね。その夢の実現に向かって頑張っていきます!

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