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ヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)1985年式 レストア記

【ワンドラ・チャレンジ】 女神湖氷上ドライブ・レポート(2) 基礎練習と限界チャレンジ

2012.02.13

女神湖氷上ドライブ・レポート(1) 基本はVSC OFF」の続き。

女神湖氷上ドライブの集合時間は朝8:30。湖に有害物質を落とさないため、事前に洗車、ドライバーズミーティングのあと9:00amから走行開始です。

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私たちを含め、参加者は7:45amくらいにはボチボチと集まり始め、8:00amに受付開始。クルマは洗車、牽引フックを装着して準備万端です。

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(コース図)

右)外周コース。直線と大きなJコーナー、大小異なるS字で構成。

中央)定常円コース x 3つ、8の字コース

左)パイロンスラロームコース

大きく分けてこの3つ。定常円コースは合計4つあり、それぞれ別に待つことができるので都合6コースとなります。

このコースに対し18台限定、つまりバラければ待ちは2台程度となかなかにして快適な台数設定となっています。

狭い道を使って湖の氷上にコースインすると、みなさん常連なのか、さっそくクルクル開始。私たちもクルクル開始! といきたいところですが、なにせ丘サーファー、いや都会ドライバー。凍結路なんて走ったことありませんからね、こわごわゆっくり様子見です。

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VSCはもちろんON!(弱気)

おそるおそる外周コースを走ってみると、なんだか VSCが効いているような気がする!

特にハンドルを切りこんだときのアンダーステア、これが軽減されているような感じなのです。とはいえただ単に切り込んでしまうと、凍結路ではいとも簡単にオーバースピード。VSCがあろうがなかろうか、遠心力でダラダラとアウト側にはらんでいきます。おおお、まがんねーーー

コースもよくできていて、S字になっているので曲がらないとどんどんコーナーが遅くなっていきより安全サイドへ。VSCって結構効くんだなあと思いつつ、ゴール。

次はお隣の定常円旋回コース。

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こちらはまったく雪が積もっていない、完全凍結路。

風でパイロンが吹き飛ばされてしまうほどのツルツル状態。ってことはクルマも当然...

うわーん、曲がらないよう。

VSCのおかげかTRCのおかげか、とにかく曲がりません。確かにハンドル操作で多少ノーズは入るのですが、その後アクセルを踏んでもリアはでず、アンダーだけ助長されてまったくインに向いてくれません。

そこで、じゃじゃーん!

VSC OFF!

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さらに、SPORTモード!

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これによりマークXは拘束具を解き放たれ、本来もっていた野性を取り戻したのです。まさにサムライXかエヴァか?

VSC/TRC OFFにより、アクセルに対してリアタイヤが即座に反応。それまでアクセルを踏んでもアンダーしか出なかったマークXが、アクセルONでスパンとリアがでるように。

とはいえそのままアクセルを踏み続けるといとも簡単にスピンしてしまうので、ここでドライバーの意思によるアクセルコントロールの出番です。

慎重にジワッっと踏むのではなく、セナ足

パンとアクセルを1回あけて、すぐさまアクセルオフ。氷上ではこれだけでリアを振りだす十分なキッカケとなり、あとはカウンターステアを適宜あてます。リアの流れが止まりそうな時にまたアクセルをパンと1回あける、というのをうまくハンドルと連携させることで定常円をカウンターステアをあてたままで回ることができました。

なんだ、意外といけるじゃない!

もっとも私はもともとジムカーナをやっていて、パイロンターンも過去ずいぶんと練習してきました。その頃の感覚を思い出しながらドアターン(ドアの真横にパイロンがくるように回るターン)を目指しつつ、クルクルクル。なんだオレ、上手い、いけてる!

すっかり上機嫌になってのぞんだパイロンスラローム。しかし

奢れるものは久しからず。盛者必衰の理あり

と平家物語でもいっているじゃありませんか。VSC OFFで臨んだパイロンスラローム1本目。

リアをかっこよく流しながら直ドリで行こうと思ってリアを降り出した瞬間...

あっ!

そうです、手遅れです。

完全にスピンモードに入り、立て直す間もなく、止まることも出来ず、そのまま白い、白い、まぶしいくらい白い雪の山に突っ込んでいきましたとさ。

ああああ・・・

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ずっぼしです。

リア駆動、ここまで埋まれば当然にっちもさっちもいきません。国際救助隊(オフィシャル)へ無線で連絡です。

私「すみません~、パイロンスラロームでスタックしました」

国際救助隊「了解です、今すぐ向かいます!」

そこで颯爽と現れたのが、どことなくサンダーバード4号に似ているランクル、もちろん金属チェーン4本巻。

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B0002YMJF8

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さわやかなお兄さんが現れ、リアの牽引フックにロープをかけて出してくれました。よかった~、牽引フックをリアにつけておいて。牽引フックはコースインする前にあらかじめつけておく必要がありますが、1本しかないので片方しかつけられないんですよね。重心を考慮するとエンジンのある重い方が突っ込みやすいので、フロントエンジン車は後ろにつけるのがよさそうでした。

幸い雪の山は柔らかく、無傷で生還。これが氷の壁だったら無傷というわけにいきませんでしたね、よかったです。

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国際救助隊、サンダーバード4号はあっちで牽引、こっちで牽引と大活躍。

少しでもオーバースピードになったり、コントロールを失うとすぐさまコースアウト、雪に埋まって出られなくなりがち。しかしランエボなど一部の4WD車はここをウルトラバックで戻ってきたりと、そのトラクション能力に驚くことも。

いずれにしてもコースアウトしても無傷で生還、やはり整備されたクローズドコースの良さが光ります。

確かにコースアウトしないようにマージンをとって走るのもいいですが、せっかくのクローズドコース。限界ギリギリを試してみて、ここまで大丈夫、ここからダメ、というのを体で感じ取れるようにチャレンジしたいですよね。それに多少のコースアウトは牽引してもらえれば生還できるので、リスクも少ないし、これは練習しがいがあるというもの。

その後も外周コース、定常円旋回コース、パイロンスラロームとまんべんなく練習、腕を磨いてみましたよ。

それにしてもよく滑るでしょ。しかしこれで決まるととても爽快です。

きれいに定常円旋回するランエボ。舵角が少なく、とても安定しています。

あっちでこっちでクールクルです。

次回は駆動方式、電子制御、物理法則について振り返ってみたいと思います。

(つづく)


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